地声と裏声の切り替えがうまくいかなくて悩んでいませんか?特に今回は、裏声になると急に声のボリュームがなくなってしまうあなたのために、原因と効果的な練習方法を紹介します。

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目次

裏声の種類

単に裏声といっても響かせ方や声帯の閉鎖の具合によって声に種類があります。

ミックスボイス

低音から高音まで違和感なく行き来できる声。高音域に達しても力強い響きを保つことができる。鼻腔共鳴と頭蓋骨への共鳴、呼吸のコントロールがコツ。

ヘッドボイス

頭に抜けるような響きを持つ声。息漏れのない裏声。狼の遠吠えをイメージして出すとわかりやすい

ファルセット

息漏れのある裏声。コーラスや、合唱などで使われる声。

裏声に切り替えると声が急に小さくなる原因

喚声点(地声と裏声が切り替わるポイント)をさかいに、急に息が抜けたように声のパワーがなくなる人は、声帯の閉鎖がうまくいっていないことが原因です。地声の最高音を越えて、裏声に切り替えた瞬間に、息が漏れすぎた裏声(失敗したファルセットのような声)になることで支えがなくなり、響きが失われてしまっているんです。

声帯閉鎖の方法

だからと言って、声帯を閉じればいいのかと考えて喉に力を入れると喉声になってしまうと思います。声帯を閉鎖する方法はシンプルです。吐く息の量を減らしてください。必要最低限の息の量で声を作るイメージです。息を吐きすぎると、声帯が開き、息が漏れ、喉声の原因になります。地声の最高音が近づいてきたら、息の量をコントロールしていきます。その時、口の中が狭くなったり、舌根に力が入らないように注意してください。いきなり母音で発声をするよりも、まずはリップロール やハミングで試してみることをおすすめします。喉がリラックスした状態をキープしやすいです。

地声と裏声の切り替えをスムーズにする為の練習

地声と裏声は、声帯の振動している部分が違います。スムーズに切り替えるためには、一息で地声と裏声をつなげて出す練習が効果的です。

サイレン

甲子園の試合開始のサイレンの音をハミングで真似します。スタートは出しやすい低音から、一番高い音は裏声になるように上がっていきます。その時に喉仏が一緒に上がっていくのではなく、声の響きが、胸-鼻-頭蓋骨と移動している感覚で出せるようにしましょう。喉に痛みを感じたら力が入ってしまっていますので、すぐにやめてください。

同じ音のロングトーンで裏表を切り替える

サイレンがうまく出来たら、音程の高低差なしのロングトーンの中で地声と裏声を切り替えることにも挑戦してみます。音程は出しやすいところで。

輪状甲状筋を鍛える

役割とトレーニング方法

声帯を伸ばす筋肉で高音発声には欠かせない筋肉のひとつ。この輪状甲状筋をどうやって鍛えるかというと、裏声を発声することで鍛えられます。特に喉への負担がかかりにくいであろうファルセットを出します。息漏れのある裏声ですね。フクロウの鳴き声のように、ホーホーと発声します。少しずつ音程を上げていき、楽に出る最高音まで、喉に力を入れて頑張って出すのはナシです。楽に出せる範囲でホーホーしてください。ロングトーンで出してみたり、細かい音程を取ってみたり、バリエーションをつけて鍛えてください。高音発声をしているきに、声帯は伸びています、声帯が伸びているということは、輪状甲状筋が働いています。ただし、とても小さくてデリケートな筋肉なので、急に長時間やりすぎないように。毎日少しずつが理想です。

まとめ

裏声には3種類の声がある
・ミックスボイス
・ヘッドボイス
・ファルセット

切り替えをスムーズにするには呼吸のコントロールがコツ

高音発声に必要な筋肉、輪状甲状筋を鍛える

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