みなさんは、ボイトレをしていて今この練習は何のためにやっているんだろう?と思ったことありませんか?目的意識がはっきりしているなら問題ないのですが、ただ言われたからやっているとか、ネットに書いてあったからやっている、という人は気を付けてください。発声練習を始めとしたボイストレーニングは、手段であり、それ自体が目的ではないからです。

今回は、自宅ボイトレ第2弾として、超強力なボイトレの1つであるリップロールという練習方法をご紹介しながら、トレーニングと目的意識の持ち方を学びたいと思います。
この考え方が実践できれば、今何のための練習をしているのかが頭の中ではっきりするので、他のどのトレーニングにおいても、「練習では出来るんだけど、歌になるとできない、、」ということがなくなってきます。

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リップロールってどんな練習?

まず、リップロールについて簡単に説明します。
唇をブルブルと振動させて行うボイストレーニングです。
効果や目的、方法について紹介していきます。

リップロールの目的その1

声帯のウォーミングアップ

スポーツの前に準備運動をするのと同じように、歌を歌う前にも十分な準備運動が必要で
す。特に声帯は、とても小さくデリケートな器官です。発声前に、しっかりと起こしてあげてください。十分に血流が回っていない状態で急に大きな声や高い声を出すのは絶対にやめましょう。
なぜ、リップロールがウォーミングアップに適しているのか?それは、肺から上がってきた空気の圧力と、唇を振動させるために起こる圧力が、声帯をマッサージしているような状態になるからなんです。ただ息を吐いた状態では、当然ですが、声帯には何のプレッシャーもかかりません。逆に、はっきりとした声を出せば声帯は震えるのですが、大きな力が加わります。が、先ほども言ったように、準備運動にしてはその力は強すぎます。

リップロールの目的その2

喉声からの脱却

喉(首回り)の筋肉に力が入った状態で声を出すと、いわゆる喉声になります。喉声から脱却しようとすると、多くの場合、「喉の力を抜いて」「喉を開けて」と繰り返し指導されるようです。その結果、もちろんうまくいく人もいますが、喉の力を抜こうと意識しすぎて、声帯が鳴るために必要な空気の圧力を保てなくなってしまう人も多いのです。今までは、首の筋肉で全力で支えていたところをそのまま口からスルーされていくイメージですね。必要な空気の圧力を、唇で作って声帯を自然に鳴らしているのがリップロールというわけです。

リップロールの効果を高めるコツとポイント

リップロールを行いながら小さな声、Uの母音を発声してみると、声帯が自然に鳴っているのを感じられると思います。この時喉仏が上がる感じがしてしまう人、喉が詰まる感じがする人は、出している声が高すぎるか、大きすぎます。自分の話し声程度の、出しやすいところで試してください。

リップロールがうまくできない!

リップロールがうまくいかない理由は大きくわけて2つだけです

1.唇を振動させる為に必要な呼吸のスピード(圧力)が足りていない
2.唇に力が入っている

まず1.に関しては呼吸をコントロールすることで解決します。単純に吐く息が遅いということです。そしてその息を持続させることができていないことが原因です。試しに、歯を軽く合わせて、唇を脱力した状態で、鼻から息を吸って、口から思い切り吐いてみてください。唇がブルブルしたはずです
。もししなかったという人は、息を吐く瞬間に、唇に力が入っています。何度か試してください。呼吸のコントロールに関しては、自宅ボイトレ-ブレストレーニングのすごい効果3つという記事に書いてあるので、読んでみてください。2.は、唇を囲うようにある口輪筋という筋肉の力みが原因になっています。筋肉は、一度思い切り力を入れてからのほうが脱力しやすいので、力強くニカッと笑ってから口帯びるを緩めてみてください。リップロールをする時に頬骨のあたりを指で支えてあげると成功しやすいです。また、唇が乾燥していると振動しにくいので、やりにくい人は唇を濡らしてみてください。

リップロールで音程をコントロールしてみよう

最後に音源に合わせて、リップロールで音程を取ってみましょう。
男性女性それぞれ、自分の出しやすい音の範囲で行ってみてください。出来るだけ、ゆっくりと唇がバタバタと振動するように呼吸をコントロールしてみてください。また、これまでの、注意点やコツを意識しながら、声帯が自然に鳴っている感覚を味わってください。

1.リップロールしながら「ウ」と発声してみる
2.リップロールしながら「オ」と発声してみる

【男性キー】

 

【女性キー】

まとめ

ウォーミングアップ、喉声の解消、ブレスコントロールの練習まで様々なトレーニングに使えるリップロールでした。いつでも、どこでも出来る練習なので、ぜひ毎日の練習メニューにいれてみてください。