ボーカリストにとっての楽器は自分の身体です。今日は調子がいい、悪いという波が激しいと、大事な本番で本来の実力が発揮できない場合があります。そんなことにならないよう、日頃から楽器としてメンテナンスをしておきましょう。

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目次

フィジカルとメンタル

メンタル面でのメンテナンス

まず、ボイストレーニングを行っていく大前提として、出来ないことを覚えていのではなく、元々出来ていたことを思い出すという考え方を忘れずに持っておいてください。特に基礎発声、自分の本当の声を出せるようになるまでのトレーニングでは。新しい技術、テクニックを習得するというところでは別ですが、楽に腹式発声をするというのは、赤ちゃんの頃みんな出来ていたことなのです。なので、難しいことをする意識は捨てましょう。

ボイトレは、毎日少しずつ行うことが大切です。効果が目に見えてくるまで時間がかかるものです。毎日の習慣に入れられるよう、工夫をしていきましょう。

・夜寝る前、布団に横になったらお腹に手を当てて腹式呼吸を意識的に行う
・毎朝歯磨きの前に鏡を見ながら、スタッカートのブレストレーニング 
・お風呂に入りながらリップロール10秒必ずやる

など、毎日の生活の中にルーティンとして組み込めるようにすると習慣化しやすいです。また、スタートを出来るだけ軽くするというのも習慣化のコツです。
例えば、初日からブレストレーニング 10分、リップロール10分、ハミング10分、発声15分←こういうのは3日目くらいからだんだん減っていって、気づいたら跡形もなくやらなくなるパターンです。最初は、毎日3分でもいいので、無意識に出来るまで習慣化に徹しましょう。

フィジカル面でのメンテナンス

肩コリや首回りのコリがある人はしっかりとウォーミングアップをしてから声を出していきましょう。ラジオ体操を本気でやるのもおすすめです。

お酒とタバコ

声帯は乾燥にとても弱い器官です。冬場は乾燥しやすくなります。加湿器を置く、寝るときにマスクをするなどの対策をしてください。タバコの煙は湿度が0%なので、声帯へのダメージの原因になります。アルコールを飲むと、声帯は充血します。血の巡りがよくなった状態で大きな声を出すと、ダメージを受け声枯れの原因になります。酒を飲みながらのカラオケなどは気をつけましょう

最初は、力を抜くことよりも使うべき筋肉をしっかりと使う

喉の脱力だけにフォーカスしていると、息の漏れた重い声になる。これは、喉を開ける=声帯も開く、になってしまっている為です。最初は、脱力よりも、どこの筋肉を使うべきなのか、息を吐くときはどこに支えがあるべきなのか、そこを徹底的に繰り返してみてください。ブレストレーニング と、リップロールの練習を繰り返していけばバランスのとれた場所が見つかります。

まとめ

・腹式発声は難しいことではない
・元々出来ていたことを思い出せばいい
・毎日3分から習慣化していく
・歌いながらのお酒タバコは控える
・脱力よりも使うべき筋肉をしっかり使う

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。楽しく思い通りに歌えるようにボイトレしていきましょう。ではまた